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トルコ政府が計画する世界最長のつり橋の建設について、IHIなど日本勢が受注を逃すことが14日までに確実となった。日本は閣僚の派遣などで受注を後押ししたが、SK建設など韓国勢に競り負けた。韓国勢は自己資金で工事を先行させ、建設コストの回収にかかる期間が最も短くなる計画を提示した。(日本経済新聞

ゼネコンやプラント会社は、人口減で市場縮小の日本ではなく海外に活路を見出そうとしていますが、正直うまく行っていません。今回はトルコの吊り橋でIHIと伊藤忠商事の日本勢が、韓国勢に敗退。

トルコの吊り橋は、総工費約3900億円の投資で、ダーダネルス海峡を横断する橋を建設する「1915チャナッカレ」プロジェクト、を指します。
2023年に日本の明石海峡大橋を超える世界最大の吊り橋を作りるプロジェクトであり、完成すれば世界最大の吊り橋となります。

今回の韓国勢の勝利について、韓国の聯合ニュースは、

こうした政府の支援を追い風に、大林産業とSK建設は16年2カ月という最短の運営期間を提示し、日本をはじめとするライバルを制した。

と報じています。

本記事の最初の方に、実は結構重要な記述があります。

民間が資金を調達して建設し、建設費を通行料収入で回収する建設・運営・譲渡(BOT)方式で、橋などをトルコ側に譲渡するまでの運営期間が最も短いグループが落札する。

要は、民間企業が自前で資金調達を行ってその資金で吊り橋をかけて、何年か運営してその期間で工事費等を回収して最終的にトルコ政府に引き渡す、ということになります。

そして、日本勢は16年2ヶ月以上の期間で入札して韓国勢に敗れた、ということになります。

トルコの事情は分かりませんが、日本の明石海峡大橋・瀬戸大橋はいずれも不採算で赤字となっている経緯があるので、いくらアジアと欧州を結ぶ橋、とは言え、そう簡単に建設費を回収して利益が出るのは難しいのでは?、と素人的には思いますが、どんなもんでしょ。


収支と言う観点では予定が大幅に狂っている明石海峡大橋

明石海峡大橋と瀬戸大橋の赤字の押し付け合いの姿、最近は見ませんが、かつてはよく見てえらく印象に残っているので、そもそもメンテナンスが大変な吊り橋を民間企業が掛けてそれで総合的にペイするのかというのは、いくらヨーロッパとアジアの架け橋となると言っても微妙なラインではないかな。まぁ、四国と本州を結ぶ、明石海峡大橋や瀬戸大橋よりは採算性は高いと考えられますが。

明石海峡大橋や瀬戸大橋の赤字の押し付け合いの姿を知っているので、今回の日本勢の失注、ビジネスベースで考えれば仕方ないんじゃないか、と思います。民間企業のコンソーシアムなので、途中でお金が無くなってこれ以上維持できません、となると目も当てれれませんので。

日本勢の失注が、明石海峡大橋他の状況から”羹に懲りてなますを吹く”と言う結果となるのか、それとも”言わんこっちゃない”ということになるのか、結果が出るのはまだ当分先ですが、トルコの吊り橋がどうなるのか、非常に興味深いです。

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